นกยูงและนกกระเรียนクジャクとツル
ある日、クジャクが自慢げにこう言いました。
「どうだい、わたしの見事な羽は。
どんなきれいな花が咲いても、どんなきれいな着物を着ても、
どんなにきれいに飾りつけても、わたしのこの羽の美しさにはかなうまい。
わたしは鳥の中の鳥だ!」
それを聞いていたツルがこう言いました。
「そりゃあ、クジャクさんの羽はとても美しい。
だけど、自分の足元を見てごらんなさい。泥だらけじゃないですか?
そんな汚い足ではどこへも行けませんよ。
それに「鳥の中の鳥だ!」って? あきれてものも言えない。
そもそも鳥というのは、翼があって、その翼で大空を飛ぶもんですよ。
空を飛べない鳥って、本当の鳥ですかねえ?
クジャクさんはどう見ても、鳥の格好をした飛べないただの鳥」
「クックックッ・・・」
クジャクは、唇をかみしめて、どこかへ行ってしまいました。
ツルは、ちょっと言い過ぎたかなと思いましたが、クスッと一回笑いました。
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